山 名: 太平山(野田コース)
日 時: 令和7年6月21日(土)
天 候: 晴れ 31℃
参加者: 4名
コースタイム
06:45 野田登山口→08:10 ウシバミ沢出合 一本→08:55 女人堂 一本
10:00 剣岳→11:30 奥岳(昼食休憩)12:05→13:40 女人堂 一本
14:10 ウシバミ沢出合→15:30 野田登山口着
感想
・とても大変だったがとても充実した山行だった。沢歩き・急登・稜線漫歩・岩登りとバラエティーに富み山をじっくり楽しめた。「太平山に登っていればどこの山でも登れる」という名言に改めて納得した。
・足ごしらえは、トレランシューズ1名・長靴と登山靴併用2名・登山靴1名だった。
・2014年10月末に会山行で同じコースを登っている。比べると登り所要時間は30分多い。下りは同じタイムだった。歩き始めが当時より手前であること、渡渉があること、気温が高い、加齢を考慮すると上出来と考えた。
・野田コースは、太平川源流を遡行する。2023年秋田市に甚大な被害をもたらした太平川の氾濫のため、現在も至るところで河川改修工事が行われている。野田集落でも工事が行われていた。氾濫前は、赤い鳥居が登山口だったが、10分ほど手前から歩き始め左岸にあった登山道は無くなって岩盤がむき出しになって淵となり、右岸に渡渉しないといけなかった。川沿いに、豪快な滝(不動の滝・三階の滝)や穏やかな滑床、飛沫をあげるゴルジュを眺めウシバミ沢出合につく。大きな岩がごろごろしていたが、大雨で流されてきたものか、それ以前からあったのか。ここまでは森の底、緑の海を泳いできたかのようだった。
・靴を履き替え尾根に取り付くと大汗が出る。御手洗神社(女人堂)の甘露水で一息入れ、また登っていくと空がひらけ奥岳が見えてくる。剣岳直下の胸突き八丁を喘登すると一気に視界が広がった。
・「楽しい稜線歩き~」と野田分岐(前岳縦走路との合流点)まで出ると、ここから刈払い無しで足元が見えない。手入れの有難さを思いつつ慎重に進む。宝蔵岳の岩場を越え、左が弟子還沢、右が加護滝沢に切れ落ちる弟子還の岩場を一人ずつ登る。振り返れば登ってきた青い山々の向こうに市街地が見える。もちろん、「ヤッホオ~!!」手招きする奥岳目指して弟子還嶽神社を過ぎ灌木のトンネルを這いあがって山頂に到着する。
・山頂の涼風で汗はひけたが、昼を回って気温も上がってきた。稜線は再び慎重に下る。尾根は激下り。沢沿いは意外にアップダウンがあってつらい。沢の中を歩けばダウンしかないのだから、いっそ沢を歩けるものならと長靴隊は思った。途中黒い桑の実・黄色いモミジイチゴでビタミン補給しながら無事ゴールインとなった。
・観察した花は、カラマツソウ、マイヅルソウ、ギンリョウソウ、タニウツギ、ヤマツツジ、コケイラン、アカモノ(イワハゼ)、ハクサンシャクナゲ、ニッコウキズゲ、ウラジロヨウラク等だった。